やっぱり、好きだ。





 「俺、英語勉強するわ。サヤ子、教えてよ。つーか、リサってどんくらいであんだけ日本語喋れる様になったの??」

 予想以上にアメリカが楽しすぎた。来年の夏休みも・・・というか、冬休みにも行きたい。その時には、もう少しサラさんやダンさんとコミュニケーションを取れる様になっていたい。

  「んー。2年くらいかな。まぁ、リサは気合が違うじゃん」

 サヤ子が隣の席でブランケットを膝の上で広げながら、何の気なしに応える。

 「・・・と、言いますと??」

 「リサ、『私が日本に住めば何の問題もなく結婚出来るから』って言ってた」

 リサ、知ってたんだ。森田の親が森田のアメリカ永住を反対してる事。

 ・・・つーか・・・えッ??!

 「つーか、なんでそれ早く言わないかな!! リサ、アメリカ離れても別にいいって??」

 「元々イギリス人だしね」

  何シレっと言ってんだよ、サヤ子。
< 283 / 353 >

この作品をシェア

pagetop