やっぱり、好きだ。
「俺、英語勉強するわ。サヤ子、教えてよ。つーか、リサってどんくらいであんだけ日本語喋れる様になったの??」
予想以上にアメリカが楽しすぎた。来年の夏休みも・・・というか、冬休みにも行きたい。その時には、もう少しサラさんやダンさんとコミュニケーションを取れる様になっていたい。
「んー。2年くらいかな。まぁ、リサは気合が違うじゃん」
サヤ子が隣の席でブランケットを膝の上で広げながら、何の気なしに応える。
「・・・と、言いますと??」
「リサ、『私が日本に住めば何の問題もなく結婚出来るから』って言ってた」
リサ、知ってたんだ。森田の親が森田のアメリカ永住を反対してる事。
・・・つーか・・・えッ??!
「つーか、なんでそれ早く言わないかな!! リサ、アメリカ離れても別にいいって??」
「元々イギリス人だしね」
何シレっと言ってんだよ、サヤ子。