やっぱり、好きだ。
「あの!! 私、保健室教員の高村って言います。突然なんですが、みなさんに折り入ってお願いしたい事があるんです」
私の突然の行動にみんながキョトンとした。そりゃあ、そうですよね。初対面の人間に突然何かをお願いされても驚きますよね。しかし、このチャンスを逃すわけにはいかないので続けます。
「・・・青山先生は少しだけはずしてもらえませんか??」
そして、 吉村さんとの約束もきっちり守らねば。
「はぁ?? なんで俺だけ仲間はずれなん??」
眉間に皺を寄せる青山くん。
「生徒の子と『誰にも言わない』って約束した任務なんで」
青山くんにどんな顔をされようと、約束は守らなければ。
「じゃあ、俺が誰にも言わなきゃいい話じゃん。俺の事信用してよ。よーし、オマエら、資料室移動するぞ。あそこなら誰もいねぇだろ」
「はーい」
青山くんの言葉にみんなが動いた。青山くん、生徒に人気だったんだなぁ。いや、そうじゃなくて。