やっぱり、好きだ。
 
 「待って下さい。ダメですよ。それじゃあ、生徒の子に嘘吐く事になります」

 卒業生たちの先頭を切って歩く青山くんを慌てて制止するも

 「『誰にも言わない』の約束なんか、俺の生徒に話す時点で破る事になるじゃん」

 アッサリかわす青山くん。

 ・・・まぁ、そう言われたらそうだけど。

 腑に落ちないでいる私の肩に『ポン』と青山くんが手を置いた。

 「協力させて」

  青山くんの優しさに、懲りずにまた心臓わし掴まれそうになる。

 「・・・お言葉に甘えさせて下さい」

 なんだかんだで心臓半分持っていかれた。しっかりしないと。彼女持ちにストーカーなんて・・・終わってる。
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