初恋は野球の王子様★




なんと、望月くんが私を優しく抱き締めていた。





トクントクントクン…ッ。





私の胸の鼓動が速くなる。





「も…望月く…ん?」





私は、戸惑いながら彼の名前を呼んだ。




有無を言わさずと言うように、望月くんは自分の胸元に私の顔を収める。



ふわッと、望月くんの甘くてイイ香りが私を包み込んだ。





抵抗しようという考えも出来ないくらい、私は望月くんにドキドキしていた。





そんな望月くんが、口を開いた…。






「…泣けよ。」






「…へ…?」





「泣きたいんだろ?…だから、オレが見張っといてやるよ。」






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