君が居た世界が、この世で一番愛した世界だったから。
アップルティーをもう一度飲んで、ソファーから立ち上がった。
二階にある自分の部屋に戻って、手早く着替えを済ませる。

いくら同じ事を考えたって、答えなど出ない。
考えてしまう事は同じ事で、行き着く答えも同じところなのだ。

今日は何も考えずに出掛けるって決めたのだし、だったらグズグズしていたってしょうがないと思った。

ティーポットもティーカップも洗わないままで、ポストに落とされた手紙の事も忘れたふりをして、私は家を出た。
< 104 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop