Oursecret
そしてその日の放課後─────

「ねぇ君!」

声をかけられたような気がした。
(?あたし?…じゃないよね〜)


「ねぇそこの君!」

ポンッと肩を軽く叩かれ振り返ると海斗達が私を見ていた。


「え…?」

「ねぇ君、話あるんだけどいいかな?」

(昼の…何だろ。ナンパ?)
「すいません。そういうの断りますから。」


私は急いで去ろうとした。だが


「予知夢って知ってる?」

「?!」

誰にも聞こえない私だけに聞こえるような声で呟いた。


「何でそれ知ってるの?!」
私は思わずくいついてしまった。


「どうしたの?」


なにも知らない未玖は驚いていた。


「あっ…いや、その……うぅん何でもない。」

「?」

あはははは…と私は笑いながらごまかした。


一方舞花は私の慌て方と海斗の顔を改めて見てだいたいの予想がついたようで表情は冷静だった。

(何で知ってるの?あたし何にも言ってないのに…)


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