Oursecret
「…力の話してたけど?」


「あっそうだった!」

私は照れながらあははは…と笑ってごまかした。

「あのなぁ〜。自分から聞きたいって言ってただろ〜」

海斗は少し呆れ気味の声で言った。


「ん?何か言ったぁ?」

「いや何でもない。」


私は聞こえていたが聞こえていないふりをして流した。


「さて今日はもう遅いし帰るか。また何かあったら言えよ?」

「うん。わかった。」

海斗はブランコから降りながら話しかけてくる。


「とりあえず、俺の力のこと分かったろ?」

それに応えるように頷いて一言返事をする。

「じゃあまた明日学校でな。」

また一言返事をする。

「おやすみ。」

海斗は優しく声をかけた。私も同じ調子で返す。

「うん。おやすみ。」




そうして今日はそこで別れた。

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