家元の花嫁【加筆修正中】
「ん?………今日からここが君の家だよ」
「?!」
はぁあぁぁッ!?
『とりあえず、会ってみないか?』と言うから仕方なく来たのに、
何で、もう私がここに住む話になってるのよ!?
これって、私が『結婚』を承諾した事になってる?
「あの、隼斗さん……」
私は隼斗さんに耳打ちした。
だって、黙ってたら恐ろしい事になりそうなんだもん。
「もう、私がここに住む事になってるじゃないですか?!私、いつ承諾しました?」
「文句言っても無駄だ。今日、家の支払い済ませといたし」
「はっ?何で、勝手に!!ってか、どうやって調べたんです?」
「フッ、それは秘密♪……どっちにしたって、明日から住む所……無いだろ?」
「そっ、それは………それにしたって………」
私は反論する言葉が見当たらなかった。
そりゃあ彼が言うように、明日からの住む家をどうしようか考えましたよ。
日雇いのバイト、年齢を偽って夜の仕事、
…………最終的には夜逃げまで考えたけどさ……。