ホームレスな御曹司…!?
「うん。わかってた」


そう言うと広樹は、あたしの上にあった体をはがした。


「はぁ…」


大きな溜め息をつき、ゆるくパーマのかかった前髪をかき上げる。


「…っ…っ…。ごめんなさい、広樹…。あたし、やっぱりどうしても近文さんの事が…好き、なの…」


「やっと本音が聞けたよ。荒治療して、ゴメンネ?」


「…え?」


「フリ。セックスしたフリだよ。服を脱がせた以外、何もしてない」


「広樹…?」


「だってさ、このままじゃ知香ちゃんの気持ち聞けないし。聞かなきゃボクも諦めつかないし。だからちょっとやり方汚いけど、追い詰めちゃった」


「じゃあ、ホントに…?」


「うん。何も。あ、でも我慢できなくて太ももに1コキスマークつけさせてもらっちゃったカナ」


「広樹…」


「強情張ったバツ、って事で。キスマークは許してね?」


「…っ…っ…!」
< 147 / 206 >

この作品をシェア

pagetop