ホームレスな御曹司…!?
「あの、店長さん、スイマセン。今日1日お休みいただいてもいいですか?」


「もちろん。知香ちゃん、行くのね?」


「ハイ。叶わない、ってわかってるんです。でも、本心をぶつけるって約束したから。だから行かなきゃ」


「フフッ…。知香ちゃん、言ったでしょ?案外たやすくほどけるのよ?」


「いいんです。あたし自身のもつれがほどけた、それで十分なんです」


「そう?」


「ハイ」


「なら行ってくるといいわ」


「ありがとうございます」


店長さんに深く頭を下げて、お店を出た。


電車に乗って、あたしは凛の会社があるオフィス街へと急ぐ。


会社近くのカフェで凛の電話を呼び出した。
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