ホームレスな御曹司…!?
あたし…!


あたし、てっきりホテルにいた凛と婚約者は別々だと思ってたのに…!


まさかの同一人物!?


「納得できた?」


混乱してるあたしを見て、凛は可笑しそうに肩をすくめた。


「フフッ…。まさかの展開?」


「まさかってゆーか…。全然結びつかなかった…から…」


「ホテルで見たあたしと時弥さんに勘違いして、恋する乙女は親友のあたしに告白宣言しに来たワケだ?」


「う、うん…」


「ご心配なく。あたしと時弥さんはお互い気持ちも、これっぽっちの関係もないから」


「そう…なん、だ…」


「知香さぁ」


「何?」


「時弥さんの事、好き、なんだね?」


「う、うん…」


「そっか。じゃ、かわいい知香ちゃんのために、この凛様が一肌脱ぎますかっ」


「え?」


「ふっふーん。知香さ、今晩予定空けといて?」


「今晩?」


「うん。乞うご期待。じゃ、あたし仕事戻るから。結果…って言ってももう見えてるけど。報告、楽しみに待ってるねん♪」


凛はテーブルの上の伝票をヒラヒラさせて、お店を出て行った。
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