朝の吸血鬼(編集中)
集会には"女子"しか参加出来ないわけだが、それでは議論に「客観性」が欠けるとして、委員長の後藤田が、各クラスの委員をオブザーバーとして招集した。
しかし、客観性が欠けるとはよく言ったもので、集まったクラス委員のうち、その9割が女子であり、またその約9割以上が宮島・反体制派である。
民主主義が聞いたら、泣きながら社会主義や共産主義に電話をかけて愚痴を聞かせることだろう。
しかし、事態は非常に深刻で、ゴールデンウィーク明けには有志が理事会に嘆願書を提出し、その書名作業は既に終わっていると言うのだ。
まだ入学して1ヶ月も経っていない。
確かに宮島たか子の言動は少しイライラを駆り立てるものがあるのも確かだが、嘆願書を理事会に提出するほどの"大事"とは思えない。
それは少し行き過ぎだ。
嘗ての学生運動時代でも、こんな言論的労力行為はあっただろうか。
仮にあったとしても、よほどの正当防衛的な根拠が必須だろう。