朝の吸血鬼(編集中)
いつも茶色だった弁当箱に、緑色の具材が占める面積が増え始めていた。
最近、やつれてきたのを母が気付いたのか、
それとも、
いつも変な独り言を呟いているのを、隣りの部屋に暮らす歳の離れた姉が聞いて、母に密告したのか、、、
事実関係は、よく分かっていない。
明日からついに、待ちに待った少し長めのゴールデンウィークに入る。
玉子焼きに刺した箸が中々抜けず、奮闘していると、誰かが声を掛けてきた。
この時期の屋上は、夏が近づいている為か、気温の高い日には殆ど人がいない。
しかし、誰かがいる。
『そこで、、、何してるの?』
振り返ろうとしたが、それをせずとも、その声の主は分かった。そして、それと同時に、私の背筋は一気に間氷期を通り越して氷河期に入った。
声を掛けてきたのが、あの後藤田だと分かったからだ。