シークレット
彼に告白されるなんて、まるで夢みたいで、ものすごく嬉しかった…
だけど、全くもって信じられなくて…
「冗談ですよね?」
気づいたら口からこぼれていた。
「冗談じゃないよ…」
わたしの言葉に反応した彼は、少しさみしそうに眉を八の字にして、わたしを見る。
確かに彼の目は真剣で、嘘をついているようには見えない。でも…
「でも、信じられないよ…」
彼の顔が見れなくて、下を向く。
今でも実は、太ももを強くつねって夢じゃないか確かめているくらいで。
「そこまで言うなら、証拠、見せようか?」