赤い狼と黒い兎Ⅱ
「がは…ッ…てめぇ…」
「あ?このキキ様にてめぇだと…?」
オッサンは大きく目を見開き、俺ら全体を見渡す。
「てっ…てめぇら…ッ…〝狼鬼〟かッ!!」
『今頃気付いたって遅ぇよ?…つーかよく分かったな』
「ヒッ!たっ、頼む!見逃してくれ…ッ」
『それは…キキが許さねぇんじゃねーかな…』
深子に目を向けると、今にも殴りかかりそうだった。
「たたっ…頼む…ッ!」
「ム・リ♪」
バキッ!
その1発でオッサンは気絶して、虚しく地面に倒れた。
野田に電話を入れると、ワンコールで出た。