赤い狼と黒い兎Ⅱ
『まっ、そん時は逃げるが勝ちっしょ』
「……四方に散れってか」
『かもな?もしもの時、合図すっから走れよ?』
メンバーはみんな頷き、あたしの背後を睨んだ。
「おい…」
「あ?」
「…なんだてめぇら?」
…ははっ、この光景懐かしいな?
最初、春架たちは唯兎たちを毛嫌いしてたのにな?
人生ってホント……。
『…何があるかわかんねぇな?』
ニヤリと口の端を吊り上げ、振り向いた。
『なんだ?…ココは俺らのシマだが?』
「…は?」