赤い狼と黒い兎Ⅱ
「てめぇ……」
『亜稀羅』
今ここで嶽を咎める事をしてはダメだ。
それに、瑠宇と一緒に来たんだ。何か、彼にも話したい事があるんだろう。
…てかお前らいつの間に和解した?
「馨……」
『こっち、おいでよ』
亜稀羅をあたしの左側にして、嶽を瑠宇の隣に並ばせた。
だって、ドアの前で突っ立ってても遠いし?
『瑠宇から、話を聞いたの?それともたまたま通り掛かった?』
見た目の怪我からして、あともう少しで治る…というところだろう。
少し痛々しいが、それで嶽の目が覚めてくれたのならあたしは満足だ。
…本人はどうか分からないけど。