tube


思いにふけっていると
あるショッピングモールについた


「買い物するんですか?」

「うん、良い?」

素直に返事をしようとした
しかし、

「あっ、ダメです」

「え?」

拒否されるなんて、想像もしてなかったみたいで
驚いた顔をしている


「あたし、またスクープされたら…」

雅樹の価値を下げてしまったあの事件
あれから反省した

誤解されるようなことはしないと



きっと、一緒に出掛けることすら危険だと思うけれど

揺らいで来てしまったのは弱い自分


「買い物はダメです」

電話では無理だったけど
これは、本気でダメだと思い強気に言う




< 100 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop