聖石戦隊 キラレンジャー
哲平の家の倍くらい広いんじゃないかと思った。

螺旋階段とかもあっておしゃれだが、一番驚いたのはお手伝いさんがいることだ。週にニ、三回程度だと健介は控えめだったが、十分貴族生活だ、羨ましい。

準備された高価そうなスーツに着替えると、そのお手伝いさんが身なりを整えてくれる。

三十分くらいかかった。
さすが、ずいぶん大人っぽく装えた。

ダイニングルームで健介、悠月と合流。

本日の主役悠月は、これまた綺麗に化けていた。

薄いピンクのワンピースに、ゴージャスボアがついたジャケット。普段しない化粧もエレガントだ。

コーディネートは、今日も仕事の健介の母。

本当はこんなに気合入れなくても平気だが、高校生だけだと軽視されるのでちょっと大胆に背伸びさせたらしい。

さて、お手伝いさんにお礼を言って、いよいよキングダムホテルに向かうことに。

父親の計らいで手配されたハイヤーに乗車。

「俺もこんな生活してみてえな」

「すごいよね! 素敵な誕生日になったー」

「はは、メインイベントはこれからだろ」

もう哲平も悠月も満足、それを眺める健介も満足そうだった。



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