聖石戦隊 キラレンジャー
健介の家まで一緒に行く予定だったので連絡を入れる。

「あ、哲平くん? おっはよー」

「ああ、おはよ。誕生日おめでとう」

電話の声がご機嫌になる。

「あ、おめでとう一番乗りだ、ありがとーう! 嬉しいなあ」

「そりゃよかった。
途中寄るところできたから、俺先に行くな」

「ん、わかったー。健介くんちでねー」

急いで準備して出発する。

デパートでテディベアのぬいぐるみを買った。綺麗なラッピングも、せっかくだがばれないよう簡素な袋に入れて隠す。

今度は電車に乗って健介の家を目指す。

初めてなので迷わないかと思っていたが、そんな心配も必要ない大きな建物だった。

こんな一等地に庭付き一戸建て・・・健介って金持ちだったのか。

両親はどんな仕事をしているのだろうとか考えながらインターホンを鳴らす。

玄関まで迎えに来てくれた健介はすっかり正装していて、なんだかとても凛々しく見えた。制服のときと全然印象が違う。

「遅かったな。姫ももうすぐ支度できるよ」

「ここで姫とかいうと、本当にお姫様なのかと思うぜ・・・。健介すげえ家住んでるな」

奥に通されながらまわりを見回してみる。

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