聖石戦隊 キラレンジャー
「たい焼きは? ねえ逃げるなんてずるいよ。約束したじゃん。ずっと仲良くしてくれるって。誰も死なないってえ! 嘘つきー!」

泣きわめく。
健介も知り合ってそう長くはないが、こんな取り乱した悠月を見るのは初めてだ。
痛ましい。見ていられなかった。

陸は唇に歯を立てる。こんな結末、あってたまるもんか。

春風は胸の前で指を組んで、呟いた。

「神様、助けてください・・・」

「仕方ないな」

返事があったことに春風は鳥肌が立った。

全員で振り返る。

神様と女神が立っていた。

「悪魔に助けてもらっておいて、私たちが無視するわけにはいかないですね」

「私たちが手をかけるのは、本当は違反なんだが、今回だけだ」

神様が穏やかに言うと

「ありがとう、人間の勇者たち」

ふたりは消えていった。



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