聖石戦隊 キラレンジャー
「くそう、パワーストーンはなかったか! じゃあ貴様らのを奪うまでだ!」

レラジェは哲平を倒し、弓をつがえる。

「許さない・・・僕の大事な友達を、大事な試合を・・・」

健介は敵をぐっと睨んで剣を投げつけた。

コントロールなら、元にも負けない。

その鋭さはレラジェを貫通する。

「ブルーシャインレインボウ!」

虹が降り注ぎ、やがてレラジェは悲鳴とともに消え去った。

浄化された。

哲平が立ち上がり、肩に手を置いてきた。

元が無事で良かった、しかし、悔しさは隠せなかった。



   *      *      *



その後、元は病院に運ばれ、それまでの試合も無効となって最初からやり直された。

健介は変わらずメンバー入りしたが、ライバルがいないことが物足りない。

結果は2-0で高城台高校の勝ち。

「疲労か貧血の類だろうって。ちょっと休めば良くなるらしーよ、良かったね」

悠月は病院まで付き添った。

試合が終わってから健介と哲平もお見舞いに行ったが、わりと元気そうだった。




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