聖石戦隊 キラレンジャー
顔を拝みにいくのだという女子勢から、蛍を引っ張り抜く。

「デレデレしちゃって、ばっかじゃねーの」

ケラケラ笑ってやると、蛍は掴まれた襟元をなおした。

「まだデレデレしてないわよ。これから見に行くんだから」

そう言って駆け出す。

結局どっちも変わんないんだな。

二限、三限と終わる頃には美人、美形教師の噂で学校中持ち切りだった。

次の四限、阿久の担当は健介のいる2組。

連れション帰り、廊下で健介は阿久に呼び止められる。
友人たちは昨夜のバラエティ番組の話にすっかり夢中で行ってしまった。

「なんすか・・・?」

健介は恐る恐る尋ねる。
やや誘引的なこともちゃんと噂で聞いている。

性欲丸出しの思春期男子には喜ばしいことだが、真面目な健介はちょっと苦手だった。

「授業の資料運ぶの手伝ってほしいのだけど・・・突然お願いするのも悪いし、ちゃんとお礼はするわ」

と、肌を近付けてくる。

「いや、僕はそーゆうのはちょっと・・・」

「あら、女の体に興味ないってこと、ないんでしょう?」

「蒼井!」

廊下の向こう側から呼んでくれたのは、陸だった。

「もう予鈴なるぞ」


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