聖石戦隊 キラレンジャー
阿久を無視して、陸のところに駆けていく。

別段しつこくされることもなかった。
教師だから当然か。

「助かったぜ、さんきゅ柿崎。あのセンコーなんかやばいよな」

「そうだな。あの誘惑に負けないなんて、お前なかなかやるじゃないか」

陸がふっと笑う。

「あーゆうあからさまなのは嫌いなんだよ」

健介も、陸と笑って話せたのがちょっと嬉しくなった。

雑談盛り上がりながら、教室に戻っていく。


   *      *      *


「あの先生にがてー。
あとでみっちり個人補習だーって」

昼休み。

悠月はたまごサンドを持ったまま、美形教育実習生の怖さを表現するのに手を振り回す。

「こってりしぼってもらえ」

哲平が、口にご飯を詰めたまま笑う。

「春風ちゃんに教えてもらえれば、じゅーぶんー」

「でも、週間小テストで点数上がらないの、悠月ちゃんだけですから・・・」

春風は言いづらそうにした。

「いま学年最下位は、姫かもね」

健介も箸を持ったまま腹をかかえる。

「みんなひどーい。あたしが大熊さんに食べられちゃってもいーの?」

「とって食われりゃしねーだろ」

美形教師は、熊という名前らしい。







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