聖石戦隊 キラレンジャー
「真岡、叫べ! 聖石、チェンジオン!」

「無駄よ。覚醒もしてない人間に、この状況でそんな体力残ってないわ」

サキュバスはもう一度舌なめずりをする。

蛍の胸は押さえつけられ、叫ぶどころか、息をするのがやっとだ。

「そこを・・・どけえ!」

哲平は、腕を振り上げたが

「待ちたまえ、動くんじゃない」

インキュバスの言葉が突き刺さる。
彼は春風を捕らえ、悠月と健介を闇に囲わせていた。

「動けば大事なお友達がどうなるか、分かるね?」

「どうせ俺たちも殺すつもりだ、佐々木! そいつを止めろ!」

ブラックナイトが怒鳴る。が、瞬く間に長くなったサキュバスの髪に縛り付けられる。

この悪魔ふたり、動きが早すぎる。

「おだまり。
ほら、真岡さんが何か言ってるのよ。佐々木くん、聞いてあげなさい」

視線を落とす。

「さ、さき・・・私、こんな状況で言うことじゃないかも、しれないけど・・・」

蛍は消え入りそうな声で言った。

「もう、だめだと思うから・・・聞いてほしくて・・・」

「だめじゃねえよ!
叫べ、叫んでくれ! 聖石、チェンジオン! お前もキラレンジャーだ、叫んでくれーっ!」

涙を流しながら

「私、佐々木のこと・・・好きだったんだよ」

最期の力をふりしぼった。


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