聖石戦隊 キラレンジャー
「やっぱりアクセサリーとかか?」

「うーん、それは恋人になってからって感じするよね。
誕生日かあ。やっぱり好きなものとか、趣味とか。東のならよく知ってるでしょ?」

「食べ物じゃ健介に遠く及ばないしな。癒しグッズとか、ぬいぐるみとか、ダンス関係・・・ああもう、思い浮かばねえ」

髪をぐしゃっとする。

「プレゼントって、気持ちだと思うよ」

蛍はにっこりした。

「おめでとうの気持ちがこもってれば、なんでももらっても嬉しいと思う」

なるほど。とは言っても何か選ばないといけないわけで。女って面倒くさい。

「あたしの来年の誕生日は、現金でいいよ」

と、冗談めかす蛍。

女ってほんと面倒くさい。



   *      *      *



放課後。

部室でバスケ部の女子がきゃいきゃい騒いでいる。

話題の中心は携帯ゲームのようだ。自分の育てた動物キャラクターで、周囲の人と会話したり同時に冒険したりできるとか。

うん、やっぱり若いうちはゲームだよな。

本体は悠月も持っていたはずだし、ソフトひとつくらいなら買えなくもない。


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