黒縁メガネ男子に恋してる

「あ、そういえば、真喜子たちの班は、もう戻ってきた?」


「あぁ、さっき、ひびきのこと見かけたから、もう戻ってるんじゃない?」


「あたし、真喜子と同じ中学だったんだ。
お弁当、真喜子も誘っていいかな?」


「うん、もちろん」


菜々美にオーケーしてもらったあたしは、教室の中を見回した。


真喜子は、ひびきのグループの中にいた。


派手めギャルグループの中で、地味な真喜子は、ちょっと浮いている。


「真喜子ー!」


あたしは席を立って、真喜子に近づいて、声をかけた。


「あ、綾華ちゃん、おかえり」


真喜子が微笑むのと同時に、ギャルグループのメンバーたちがあたしを見る。
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