黒縁メガネ男子に恋してる
あたしがそう言っても、菜々美はまだ眉をひそめてる。
「もうっ、菜々美、そんな顔しないでよ。
わかった、じゃぁ、ホントに真喜子がカモられてるのか、しばらくは遠くから見守るだけにするからさ」
「うん、そうだね。
あたしの勘違いかもしれないし……」
「そうだよ。
もしかしたら、ひびき、高校生になって、心を入れ替えたかもしれないしさ」
「あぁ……、うん……」
菜々美は、それにはあまりはっきりと同意はしてくれなかった。
中学時代、菜々美の友達、相当ひどいことされたんだろうな。
とにかく、無茶なことはしないって約束すると、菜々美はやっとうなずいて、電車で帰っていった。
ひとりになったあたしは、駅ビルの中を、真喜子たちを探して少し歩いてみることにした。