黒縁メガネ男子に恋してる
いたたまれない気分におちいりそうになってると。
「さぁ、遅くなるから、真喜子ちゃんも綾華ちゃんも、そろそろおうちに帰った方がいいわ」
「あ、はい……」
遼子さんにうながされ、あたしと真喜子は玄関に向かった。
「「お邪魔しました!」」
「気をつけてね」
にこやかに見送ってくれる遼子さんの後ろから、智哉が出てきた。
「暗くなってきたから送ってくよ」
あれ?
もう、いつも通りの智哉だ。