黒縁メガネ男子に恋してる

伸ばした手を、智哉につかまれ、そのまま引っ張られた。


「うわっ!?」


体勢を崩して、智哉に寄りかかるような形になる。


すると、そのまま肩を抱き寄せられた。


目の前には、智哉の顔。


――ドキンッ!


緊張でなにも言えないあたしは、智哉の顔を見つめることしかできなくて……。


すると。


「綾華がイヤがることはしないっつったのは、本心だから」


コクリ、とうなずく。


「だけど、綾華がイヤじゃないなら、俺も男だし……」

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