黒縁メガネ男子に恋してる

「雄太とペアはイヤ!」


これだけはゆずれない。


あたしは固い意志を込めて、智哉を見た。


智哉は、雄太を見る。


すると、今回ばかりは、さすがの雄太も、文句は言わなかった。


「いいよ、俺ひとりで。
東の4つのポイント回ればいいんだろ?」


智哉は、あたしと雄太の顔を見比べてる。


あたしはまっすぐ智哉を見た。


「雄太もこう言ってるし、そうしようよ」


「うん……、わかった。
じゃぁ雄太、12時15分に校門前に集合でいいかな。
18分で、制限時間の3時間だから」


「あぁ、オーケー」

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