黒縁メガネ男子に恋してる

でも、雄太は智哉と目を合わせない。


ま、目を合わせられない気持ちは、わかるけどね。


時間を食ったのは、全部、雄太のせいなんだから。


智哉は、雄太がなにも言わないので続ける。


「で、最初に言ったように、東西に分かれてチェックポイントを回ろうと思うんだけど、どうかな?」


「賛成!」


あたしは、即座に賛成した。


雄太も渋々ながらうなずいてる。


「じゃ、俺が西の4つのポイントを回るから、雄太と綾華で……」


「えっ、ちょっと待って!」


あたしは智哉の言葉をさえぎった。

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