黒縁メガネ男子に恋してる

そのあとも、智哉の質問には、すべて、丸顔の徳井さんが答えてくれた。


そうして、あっというまに、4問完了。


「ありがとうございました。
助かりました」


智哉は、さわやかな笑顔でおばあさんたちにお礼を言うと、公園をあとにした。




あわてて、そのあとを追い、公園を出たところで袖を引く。


「ちょっと、智哉!」


「あ?」


「『あ?』じゃないわよ!
ズルいじゃない、あんなの!」


「なにが?」

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