夕日塔の約束
困惑してる稚鶴を元気づけ様と、腕をブンブン振る。


ううん……本当は『誤魔化したかった』んだ。


「そ?だったらいいや」


稚鶴は決して納得したワケじゃ無い。


私の様子が古池さんが駆け込んで来るまでとは違う事を、稚鶴は見抜いてる。


だけど優しいから、ワザと納得したフリをしてくれてる。


「ねぇ、あのドラマ、次回どうなると思うっ?」


ホラ………


その証拠に、話を自然に戻してくれた。


「そうだなーーー…これ以上問題が起きなきゃいいと思うな」


「ああ、私もそう思う!」


一瞬涙が出そうになった。
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