あなただけを愛したい
あたしが悪いんだ。


ちゃんと罰を受けなきゃ。


また一つ大きく息を吐いて、裏口から店を出た。



出たところで先生が待っていた。



ドキドキドキドキ……



ちゃんと、気持ちを落ち着かせてから出てきたとはいえ、やっぱり胸が苦しい。



「乗って?」



先生が助手席のドアを開けてくれた。


言われるがままに助手席に座る。


先生も運転席に座って、無言のまま車を走らせた。



ドキドキドキドキ……



やっぱり怒ってるのかな。


横目でちらりと先生のことを盗み見る。


相変わらずカッコイイとは思うけれど……


今はそれどころじゃない。


先生は、何を考えてるんだろう。


何か言ってほしい。


たとえそれが、ひどく罵る言葉でも――
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