モテヤンキーにコクられて
えへへ~……。



「美桜~、顔……ゆるんでるよ」




「アハハ、大丈夫。あたし、決めた。今日……告白する!」




「えっ、もう!? 早くない?」



サナはすっごく驚いた顔をして、あたしを見てる。




「だって、あたしが言う前に他の子に先越されたらイヤだし」



「そうだけど……玉砕するかもよ?」



「そっ、そんな怖いこと言わないで!? そりゃ、断られるのは覚悟の上だけど……。

とりあえず告白して、あたしを意識してもらって、そこから仲良くなるとかって展開はないかな」



「うーん……どうかな。柴田先輩って、今回の演奏の練習してたときも、みんなの息がピッタリ合わないときは、やたらピリピリしてるんだよね。

特に今日は……今朝あんなことがあったし、機嫌悪いんじゃないかな」



サナは、大きなため息をつく。






< 41 / 396 >

この作品をシェア

pagetop