モテヤンキーにコクられて
「今朝のあんなことって……もしかして、あたしのアレ!?」
「そうだよ、美桜が演奏中断させたからね。
柴田先輩ってすっごく完璧主義で、自分のパートは絶対にミスんない分、相手にもすっごく厳しいんだよ。
今回の演奏だって、昨日何度も何度も音合わせしてたから……それで、アレでしょ?」
うっそぉーっ!!!!
「あたし、印象最悪じゃない!?」
「それは大丈夫だと思う。柴田先輩……女子の顔覚えるの苦手らしいから」
「……はいっ?」
「前にね、あたしが柴田先輩に挨拶したら、誰?って聞かれたの。で、また次の日も同じこと言われて……」
「それって、ワザとイヤがらせされてたとか?」
「あははっ、違うよ~。なんか困った風に言ってた。『俺、1年の女子は、みんな同じ顔に見える。ゴメンな』って」
「そうなんだ……さっきのあたしのことも、覚えてないかな」
それなら、ラッキーなんだけど。
「そうだよ、美桜が演奏中断させたからね。
柴田先輩ってすっごく完璧主義で、自分のパートは絶対にミスんない分、相手にもすっごく厳しいんだよ。
今回の演奏だって、昨日何度も何度も音合わせしてたから……それで、アレでしょ?」
うっそぉーっ!!!!
「あたし、印象最悪じゃない!?」
「それは大丈夫だと思う。柴田先輩……女子の顔覚えるの苦手らしいから」
「……はいっ?」
「前にね、あたしが柴田先輩に挨拶したら、誰?って聞かれたの。で、また次の日も同じこと言われて……」
「それって、ワザとイヤがらせされてたとか?」
「あははっ、違うよ~。なんか困った風に言ってた。『俺、1年の女子は、みんな同じ顔に見える。ゴメンな』って」
「そうなんだ……さっきのあたしのことも、覚えてないかな」
それなら、ラッキーなんだけど。