モテヤンキーにコクられて
きっとこのままじゃ、また言えないはず。
どうしようか……。


会場の外で待っていると、サナからメールがきた。


『メールできてなくて、ゴメン! 今からみんなで楽器をトラックに積んで、帰るところ。

美桜、赤い貸しきりバスが駐車場に停まってるから、急いで!

早くしないと柴田先輩が帰っちゃう!』



ウソー!



そんなの、困る!



あたしは必死で走り、会場の裏手にある駐車場まで急いだ。








柴田先輩、どこ!?


赤いバスを見つけて駆けよるけど、まだ誰も乗っていない。


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