モテヤンキーにコクられて
「…おい、そこのアマ」


…はい?


尼?海女?甘?


頭の中がハテナになったまま振り返ると、


…あたしたちの後ろに、柴田先輩がいた。


どうしたことか、あたしを軽く睨んでる。


普通の子なら、ここで震え上がるところだけど、あたしは全然怖くない。


この人のコレは、全部ハッタリなんだから…。





「行こう、サナ」


サナを引っ張って早歩きになると、グッと腕を掴まれた。



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