LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「いつか、感謝する日が来るよ」



「そうなのかな?」



成美は首を傾げながら、お守りをショルダーバッグへと結んだ。

俺のと一緒に結んで貰うと、「こっちに来てくれ!」と、声が聞こえた。



「お父さん…張り切ってるね;;」



「だな;;」



成美と手を繋ぎ、絵馬の前で手を振るお父さんのところへと行く。



「書いてみたらどうですか?」



誠之介さんに言われ、流れに任せて書く事になった。

何を書けば良いのかわからず、人の絵馬を勝手に覗く。

“愛してる。 いつか結婚しような、成美。 K.K”――…。

書いたのは、在り来たりなメッセージ。

成美が結婚したいと思ってたその時に、プロポーズするから。
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