LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
K//思い出のソング
仕事を大切にするお父さんの都合で、お別れ会に似た葬儀となった。
セレモニーホールに入ると、沢山の歩美さんの友人たちで溢れて居た。
「香椎さん、おはようございます」
「下川さん…おはようございます」
後ろから眺めてた俺に、下川さんが近付いて来た。
芽ちゃんは成美と居るらしく、男2人、並んで椅子に座った。
「成美ちゃん、大丈夫ですか?」
「今のところは、素直に泣いてますし、落ち着いてます」
今日はまだ会ってないが、夜か明日には帰って来る。
1人で泣く事は、ないだろう。