LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
下川さんが成美にジュエリーケースを慌てて渡すと、芽ちゃんが興味津々に開けさせた。



「…コレ…」



「ぺぺっ…ぺぺっ!」



「ぺぺ?」



「あんた!これ、ペアリングじゃんっ!!」



このカップル…申し訳ないけど、今は凄く邪魔だ。

ジュエリーケースをキャッチしたり、興奮したり。



「今はまだ、結婚は無理だろ。
まぁ、その約束の証として」



「それは、“婚約”と言うんでは?」



「……」



女じゃなきゃ、芽ちゃんは一回、シバきたい。

でも、彼女が男だとしても、勝てる自信はないし。

殺られ返すのが、目に見えてるか。




< 150 / 538 >

この作品をシェア

pagetop