LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
N//元カノとの遭遇
赤嶺さんが大学へ行ってしまい、私は暇をもて余す。
しかし、誠之介君から頼まれた病院の支払いを思い出し、出掛ける事にした。
先生や看護師さんたちへのお礼の品も買い、足を進める。
「あら?貴方…」
「あ………」
病院の正面玄関。
出来れば会いたくなかった人。
海斗の元カノさん。
お店で会ってるし、お互い顔は知ってた。
「どうかしたの?」
「私は…ちょっと」
帰るみたいだし、早く行けば良いのに。
「そう。私は産婦人科に来たの。
3ヶ月ですって。ごめんなさいね?」
何に対して謝ってるのか、全く私にはわからない。
何故、哀れみのような目で見られてるのかも。