LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「成美ちゃんも落ち着いたところで、訊きたい事があるんだ」



「何…?」



「事故に遇った日、道に飛び出したらしいけど、何か慌ててたの?」



私は口を閉ざした。

海斗の体調が気になり。

場合によっては、お粥やうどんを作ろうとした何て、素直に言えない。

言えば気は楽になるだろうけど、そんな事を言って海斗に筒抜けになったら、これまでの我慢は無意味で。

事故原因に海斗が存在するのが嫌なんだ。

飛び出した、私が悪い。

あの日の追求なんて、しなくて良いよ。

ちゃんと、嘘を言える…。




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