LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
手に乗せられたニット帽は、飾りっけのないシンプルな物で、被る前から自分に似合いそうだった。
「…被ったら、海斗に写メ送らせてね?」
「はい」
海斗のお母さんはきっと、私が今は脱ぎ着しないと、わかってくれたのだろう。
太目の毛糸で編まれてるが、細かく編まれてはない為、地肌が見えなくても、通気性が良さそう。
「ほら、食べないと変色するよ」
「…いただきます」
温かみのあるお母さん。
母親を亡くして、母というモノが、どんな存在か忘れてた。
自身のお母さん。
海斗のお母さん。
私は、2人のお母さんみたいになりたいな。
「…被ったら、海斗に写メ送らせてね?」
「はい」
海斗のお母さんはきっと、私が今は脱ぎ着しないと、わかってくれたのだろう。
太目の毛糸で編まれてるが、細かく編まれてはない為、地肌が見えなくても、通気性が良さそう。
「ほら、食べないと変色するよ」
「…いただきます」
温かみのあるお母さん。
母親を亡くして、母というモノが、どんな存在か忘れてた。
自身のお母さん。
海斗のお母さん。
私は、2人のお母さんみたいになりたいな。