LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「“話さない?”って言われて外に出たけど、海斗との思い出ばかり話してて、赤ちゃんの話は一切なし。それで思った。この人…妊娠してなくて、話せないんだろうなって。勘だけど、当たる何てね」



ストレートに、訊いた時、最初は強気に否定してたけど、慣れない嘘は、ボロが出る。



「何の為に、何を守りたかったのか…自分の行動が、わからなくなった。事故から目が覚めた時、もちろん、自分の容姿を海斗に見せたくないと思ったよ?でも、もし私が離れれば、海斗がパパになってくれるんじゃないかと思ったのに…」



苦しくて、寂しかった毎日。

優里さんの嘘は、海斗まで傷付けたよね。




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