LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
ダイニングテーブルにランチョンマットを敷いて、食べる準備を進める。

しかし、海斗の食が進まない。

今朝もそんな様子だった。



「ねぇ、どこか悪いんじゃない…?」



「夏バテだろ。問題ない」



私の心配し過ぎなんだろうか。

けど、母親や歩ちゃんを考えると、心配せずには居られない。



「気持ち悪かったりしない?」



「吐きそうだけど、吐かないな」



食べやすい卵豆腐を冷蔵庫に出し、白い小鉢に落とし、海斗の前に置いた。



「これなら食べられるでしょ?」



「ごめんな?心配掛けて」



夫婦なんだもん。

心配して、当然。
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