LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
誠之介君のマンションのオートロックは、解錠ナンバーを教えて貰ってる。

玄関まで行けば、早番だった彼はもう居て出迎えてくれた。



「こんばんは!」



「…下川さん?」



リビングに先客あり。

今朝、ラブホに消えたであろう下川さんは、夜勤明けで出掛けて寝不足だろうに、何故ここに…。



「今日も朝からすみませんでした。仲直りはしたんですけど、芽が成美ちゃんと話したいからシフト代わってと言われて…;;」



仲直りしたなら構わないんだが、だからって急に。

振り回されてばかりな気がする。
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