LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
こんなに違うなんて、思わなかった。

“好き”って思ったけど、Likeだった。

友達としてだった。



「これから変わるかもだし、焦って結論は出さないようにね?」



「うん…」



表情を引き締め、芽は笑顔でレジ打ちを始めた。

私は溜め息を吐きながら、発注用のタッチパネルを見る。

お菓子の名前がズラリと並ぶも、指が動かない。

お客さんが引くと、芽は私をチラチラと見ながら、自身が担当するお酒と飲料の発注を始めた。



「いらっしゃいませー、こんばんはー」



「いらっしゃいま……」



…来た――ッ。
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