LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「成美!噂の彼だよ!(笑)」



「……そ、だね;;」



お気に入りのお客さん。

福智さんの存在が、気付かせてくれた。

お気に入りって枠じゃ、もう収まらないと。



「ちょっと!置いてかないでよ!迷子になるかと思ったわ」



「…あぁ、そういや隣に居なかったな」



「……彼女、居たんだ…;;」



「カッコいいしねー…」



彼を見れない。

胸が痛い。

…どうして、恋をしたんだろう。

私は芽に腕を引っ張られ、2人で並んでレジに立つ。

カゴにはお酒と、彼女が選んだデザートが入って居た。
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